学校の視力検査で用紙をもらったら-夏休みは、子どもの近視治療のはじめどきです-
学校の視力検査で用紙をもらったけれど、まだ眼科を受診していない。
「眼鏡はまだ早いのでは?」
「もう少し様子を見てもよい?」
「近視治療には、どのような方法があるの?」
そのように迷っている保護者の方も多いと思います。
夏休みは学校がない分、ゲームや動画、タブレット学習など、近くを見る時間が長くなりやすい時期です。猛暑のため、外で過ごす時間が減っているお子さまも少なくありません。
一方で夏休みは、詳しい検査を受け、点眼の副作用を確認したり、コンタクトレンズの着脱を練習したりする時間を確保しやすい時期でもあります。
だからこそ、夏休みは子どもの近視の状態を確認し、必要な治療を始めるよい機会です。
当院は電話予約制です
電話:0797-35-0183
このようなお子さまは、一度詳しく確認しましょう
- 学校の視力検査で用紙をもらった
- 眼鏡の度数が以前より進んでいる
- 小学校低学年など、幼い時期から近視が始まった
- 両親や兄弟に強度近視の人がいる
- 遠くを見るときに目を細める
- テレビや画面に近づいて見る
- 夏休みのゲームやタブレットの時間が心配
学校の視力検査は、近視を確定する検査ではありません。
視力が低下する原因には、近視だけでなく、遠視、乱視、左右差、調節の影響、眼鏡が合っていないことなどもあります。まず眼科で、現在の見え方と近視の程度を確認することが大切です。
夏休みが近視治療のはじめどきである理由
1.点眼の副作用である眩しさを確認しやすい
低濃度アトロピン点眼では、副作用として眩しさを感じることがあります。
学校が休みの期間であれば、点眼を開始した後に眩しさがあるか、その程度はどれくらいか、生活に支障がないかを、保護者が確認しやすくなります。
2.コンタクトレンズの練習をしやすい
オルソケラトロジーは、就寝中に専用のハードコンタクトレンズを装用する治療です。
治療を始める際には、本人と保護者がレンズの入れ方、外し方、洗浄・消毒方法を覚える必要があります。夏休みは、翌日の学校を気にせず、親子で落ち着いて練習できます。
3.通院日程を調整しやすい
治療開始時には、効果だけでなく、角膜の状態やレンズの位置、点眼後の状態などを確認します。
夏休みは学校との調整が少なく、検査や治療開始後の診察日程を確保しやすいという利点があります。
4.新学期までに見え方を整えやすい
眼鏡を作る場合も、点眼やコンタクトレンズ治療を始める場合も、新学期までに使用方法や見え方に慣れる時間を取れます。
夏休みだから治療効果が高くなるという意味ではありませんが、治療開始の準備を進めやすい時期です。
初診当日に、特定の治療を決めるわけではありません
当院では、初診時からオルソケラトロジーなどの治療を先に決めることはありません。
まず、次のような点を確認します。
- 視力と近視度数
- 眼軸長
- 左右の度数差
- 近視が始まった年齢と進行速度
- 家族歴
- 角膜や眼底の状態
- 本人とご家族が治療を続けられるか
眼軸長とは、眼球の前後の長さです。子どもの近視では、眼軸長が伸びることで近視が進むことが多いため、視力や眼鏡度数だけでなく、眼軸長を継続して確認することが重要です。
検査結果と年齢、生活状況などを踏まえ、近視進行抑制治療が必要か、どの方法が適しているかを、ご本人・ご家族と相談します。
近視治療の方法は一つではありません
| 方法 | 主な特徴 | 夏休みに始める利点 |
|---|---|---|
| 低濃度アトロピン点眼 | 1日1回の点眼で、近視の進行をできるだけ抑えます | 副作用である眩しさを確認しやすい |
| オルソケラトロジー | 就寝中に専用レンズを装用し、日中の裸眼視力と近視進行抑制を目指します | 着脱やレンズケアを練習しやすい |
| 多焦点ソフトコンタクトレンズ | 日中に特殊な設計のソフトコンタクトレンズを装用します | 学校外で着脱や衛生管理を練習しやすい |
| 近視管理眼鏡 | 特殊な光学設計の眼鏡を日中使用します | 新学期までに装用やフィッティングに慣れやすい |
| 生活指導 | 近くを見る時間・距離や屋外活動を見直します | 夏休みの生活リズムを家族で調整できる |
治療方法は、年齢や度数だけで決めるものではありません。
角膜の形、眼軸長、アレルギー、睡眠時間、スポーツ、本人の希望、保護者がレンズ管理に関われるかなどを含めて選びます。複数の方法を組み合わせることもあります。
いわみ眼科の小児近視診療
当院では2019年3月からオルソケラトロジーの処方を行い、2026年7月時点で累計400名が治療を開始しています。
小学1年生から高校生まで治療を行っており、特に小学3~6年生のお子さまが多く受診しています。
芦屋市を中心に、西宮市、神戸市からも小児近視治療で受診いただいています。
当院では、
- 常勤の眼科専門医3名
- 視能訓練士8名
- 眼軸長測定
- CASIA2 Advanceによる角膜形状解析
- 角膜内皮細胞数検査
- 調節麻痺下屈折検査
などの体制を整えています。
院長は医学博士、日本眼科学会認定眼科専門医で、日本眼科学会指定のオルソケラトロジーレンズ処方講習会を受講し、認定を受けています。日本コンタクトレンズ学会、SOS-Jにも所属しています。
また、オルソケラトロジーに関する眼科医向け専門書の分担執筆や、小児近視治療の臨床研究にも参加しています。
初診から治療開始まで
1.現在の近視の状態を確認します
視力、近視度数、眼軸長などを調べ、近視がどの程度進んでいるかを確認します。
2.治療の必要性と方法を相談します
検査結果、年齢、進行速度、生活状況などから、治療が必要か、どの方法が適しているかを相談します。
3.治療方法を決定します
低濃度アトロピン点眼、オルソケラトロジー、近視管理眼鏡などから治療方法を決定します。
オルソケラトロジーを選択した場合には、改めて適応検査とフィッティング確認を行います。初診当日にレンズを処方するわけではありません。
オルソケラトロジーの費用
オルソケラトロジーは自由診療です。費用はすべて税込です。
| 内容 | 費用 |
|---|---|
| 適応検査・フィッティング確認 | 10,000円 |
| 治療開始初月 | 10,000円 |
| 2か月目以降・両眼 | 月額8,500円 |
| 2か月目以降・片眼 | 月額6,700円 |
月額費用にはレンズレンタル料と定期検査費用を含みます。
度数変更や破損による交換は、1年間に2回まで無料です。紛失した場合は、1枚15,000円で交換できます。ケア用品は別途必要です。
レンズの度数変更や破損へのサポートを手厚くし、成長期のお子さまが治療を継続しやすくするため、サブスクリプション方式を採用しています。
オルソケラトロジーでは、角膜上皮障害、痛み、充血、感染症、十分な裸眼視力が得られない可能性などがあります。正しいレンズケアと定期的な診察が必要です。
よくあるご質問
用紙をもらったら、必ず眼鏡が必要ですか?
必ずしも眼鏡が必要とは限りません。視力低下の原因や近視度数、年齢、学校生活での困り方などを確認して判断します。
受診した日に治療を始めますか?
まず検査を行い、現在の状態と治療の必要性を説明します。初診当日に特定の治療を押しつけることはありません。
オルソケラトロジーは何歳からできますか?
当院では原則として小学1年生以上を対象としています。睡眠時間、近視度数、角膜の形、本人と保護者がレンズ管理を行えるかなどを確認して判断します。
夏休み中に始めなければいけませんか?
夏休みに限る必要はありません。ただし、点眼による眩しさの確認やレンズの練習、治療開始後の通院日程を確保しやすいため、開始を検討しやすい時期です。
新学期が始まる前に、一度子どもの目を確認しませんか?
学校の視力検査の用紙をもらった方はもちろん、
- 最近、眼鏡の度数が進んだ
- 低学年から近視になった
- 家族に強度近視の人がいる
- 夏休みのゲームやタブレット時間が心配
という場合もご相談ください。
当院は電話予約制です
お子さまの年齢や近視の状態によって、必要な検査と所要時間が異なります。お電話で予約をお取りください。
お電話では、
「学校の視力検査で用紙をもらった」
「子どもの近視治療について相談したい」
とお伝えください。
いわみ眼科
電話:0797-35-0183
受付時間:
午前 8:45~12:00
午後 14:45~17:30
学校の視力検査の用紙、現在使用している眼鏡、過去の検査結果があれば、受診時にお持ちください。
