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 診療時間内(午前診 8:45~12:30、午後診 15:45~18:30)でのみ、受け付けております。

Pediatric ophthalmology

小児眼科

小児眼科とは

当院はお子様の近視や乱視、弱視や遠視、斜視などへの診療を行うための小児眼科を設置しています。人間の視力が発達するのは8歳くらいまでと言われていますので、この時期にお子様の目の状態を把握し、見る力を適切に伸ばすことも大切にしています。

こんな様子はみられませんか?

  • 目を細めてものを見ている
  • 片目をつぶって見ている
  • すごく近づいて見ている
  • 眩しがる
  • 近視がどんどん進んでいる
  • 片目の視線がずれている
  • 瞳孔(ひとみ)が白く見える
  • 片目のみ隠すと嫌がる(右は嫌がらないのに左だけ嫌がる、など)

近視

スマホやゲームの普及により、子どもの近視は加速的に増加しています。子どもの近視について詳しくは以下のページをご覧ください。

子どもの近視

斜視

斜視とは、物を見るとき片目の視線がずれている状態をいいます。
小児においては生まれつきのものが多く、物を立体的に見る機能が育ちにくかったり、弱視の原因になるものもあります。

検査について

眼球運動検査

目の動きを確認します。

眼位検査

眼のずれの量を測定します。

両眼視機能検査

両眼でものを見られているか、立体的に見る機能がどの程度あるか確認します。

治療について

プリズム眼鏡

視線をあわせる手助けをします。

視能訓練

斜視の種類と程度によっては、目の位置を保ちやすくする訓練が適応になるものもあります。

手術

当院では斜視の手術は行っておりません。
手術が必要な例では症例豊富な病院へ紹介をさせていただきます。

弱視

通常、生まれたばかりの赤ちゃんは物があまり見えていません。
目をしっかり使ってどんどん視覚刺激が入ることで視力が成長していくのですが、何らかの原因で視覚刺激が入らず、視力が成長しないことを弱視といいます。弱視は大人になってからは治療ができず、どんな眼鏡をかけても視力が上がらなくなってしまうため、なるべく早くに治療を開始することが重要です。

検査について

遠視や近視、乱視の度合いを調べる屈折検査を行いますが、小児ではピントを合わせる力が強いために通常の検査では本当の屈折度数を測ることができません。そのため、サイプレジン(シクロペントラート塩酸塩)という調節をゆるめるための点眼をしてから検査をします。
※予約での検査になります。

サイプレジンを用いた検査

サイプレジンを用いた検査では、点眼が効くまでに1時間必要ですので検査時間が長くなりますことをご了承ください。
ピント調節の機能をゆるめ、瞳孔を開くため、眩しさや手元の文字が見えづらいなどの症状がでますが、生活に特に制限はありません。1~2日でもとに戻ります。

治療について

検査結果を元にして作製した眼鏡をかけていただきます。
必要と判断された場合には、片目を隠すアイパッチでの治療を行うこともあります。

間欠性外斜視に対しての訓練

間欠性外斜視について

間欠性外斜視とは、正常な状態と外斜視の状態がどちらもある斜視です。両眼視することや視力にさほど問題がない状態から、成長途中で外斜視の状態が増えていくと、ボールを使った運動などが苦手になる例が多く見られます。さらに進行するとひとつのものがふたつに見えたり、ものをはっきり見ることが難しくなったりして、生活の質が低下していきます。
斜視が軽度であれば両眼視ができるように強化したり、外斜視になる時間を減らしたり正常な目の位置を維持する訓練も行います。

訓練について

抑制除去訓練

外斜視があると、ものが二重、三重に見える複視が起こって脳が混乱するため、脳が複視を回避して物体をひとつに見せる「抑制」という作用が起こります。しかし抑制は正しい見え方ではないため、訓練によって抑制を除去することから始めます。そのため、抑制除去訓練のゴールは、外斜視状態のときにものが二つに見える複視に至ることです。抑制が効いているときは外斜視の目が機能していないので、外斜視の目に光を与えることで、正しく機能することを目指します。

輻湊訓練

二つの目で同じものを見ることができるように、ものを見るときに目を内側に寄せる訓練です。この訓練は、脳に対して、両方の目を使ってみることが普通であるように教え込みます。

融像訓練

融像訓練とは、両目に映る画像を頭の中でひとつにまとめるために行います。この訓練を行うことで、生活をする中で目が外側にずれる現象が起きにくくなることが期待できます。

※上記の訓練は専門性をもつ視能訓練士のもとで行うべきなので、自己判断では行わないようにしましょう。

色覚検査

色覚の異常はお子様本人や保護者様が気づきにくいため、色覚検査によって発見されることが少なくありません。そのため、一時は項目から外されていたものの、近年は学校検診に色覚検査が加えられています。
色覚異常には先天的なものと後天的なものがありますが、先天色覚異常は男性が約5%、女性は約0.2%と、比較的男性に多いことが知られています。色覚異常の治療は今現在の技術では不可能ですが、多くの場合日常生活に支障が出ることは少なく、色の認識に個性や特徴があると考えることもできます。
しかし、職業で色を扱う人や、船舶免許を取る場合などには色覚異常がハードルとなることも考えられます。そのため、自分の見え方やどのような点が異なっているのかを知っておくことが、平穏に生きていくうえで役立ちます。

検査について

色覚検査表(石原表)

色覚異常の有無を確認する検査です。専用の本に記載された数字を読んだり、輪が切れている点を探したりすることで色覚異常を判別します。

色相配列検査(パネルD-15)

色覚異常がある人に対して、色を順に並べていく検査を行います。これによって色覚異常の程度を判別することができます。

色覚異常との向き合い方

「先天赤緑色覚異常」の場合、生まれて以降ずっと同じ見え方をしているので、自分の色覚がほかの人と異なることに気づきにくい特徴があります。多くの人には明確に異なる色が、色覚異常がある人には似た色に見えることがありますが、まったく判別ができないわけではなく、時間をかければわかる例が多いです。
しかし、色の組み合わせによって判別しにくくなる場合がありますし、色覚異常の程度によっても状況は大きく異なります。
また、先天赤緑色覚異常があると、交通機関の運転手や警察官、消防士などの職業に就くことはできません。さらに、色彩を日常的に扱うデザイナーや画像を扱う仕事に就くことは難しい場合があるでしょう。
ほかにも、日常生活の中で信号機などの色の判別が重要な場面において困ったり、危険にさらされたりすることもあり得ます。これらのことは、生きていくうえで重要なので、お子様本人と親御様が正しく理解し適切な知識を持つことが重要です。
そのため学校検診で指摘された場合や色覚異常が疑われる場合、まずは当院にご相談ください。