ご予約

090-9113-0183

お問い合わせ

0797-35-0183

※ご予約やお問い合わせは、
 診療時間内(午前診 8:45~12:30、午後診 15:45~18:30)でのみ、受け付けております。

Vascular occlusion

網膜血管閉塞症

網膜血管閉塞症とは

眼の中のカメラのフィルムにあたる網膜の血管が詰まる病気です。血管には血液を送る動脈と血液がかえる静脈があります。
いずれの血管も動脈硬化によって詰まることがありますが、症状が異なります。詰まる部位によって大元が詰まる網膜中心静脈(動脈)閉塞症と、枝分かれした先が詰まる網膜静脈(動脈)分枝閉塞症があります。動脈硬化は高血圧、高脂血症、喫煙を背景に加齢とともに進行する傾向にあり、高齢者は特に注意が必要です。

網膜静脈閉塞症

脈硬化によって分厚くなった動脈が静脈を圧迫し、さらにそこに血栓(血マメ)ができることで詰まります。血栓は血液がドロドロになる脱水がある際に生じることが多く、こまめな水分摂取で予防することが可能です。40歳以上の2%強に生じる、ありふれた病気です。静脈が詰まると網膜に出血、浮腫(むくみ)が生じ、視力低下や中心暗点(真ん中が見えない)、変視(ものが歪んで見える)などが生じます。また、動脈の詰まりを合併した場合、視野が欠けたり、視力が著しく低下する場合があります。

検査について

細隙灯顕微鏡検査、眼底写真、光干渉断層計にて病状を評価します。
※散瞳検査が必要になりますので、お車でのご来院は避けてください。

治療について

黄斑部の浮腫(むくみ)や出血に対しては眼の注射(硝子体注射またはステロイドのテノン囊下注射)で対応します。眼の注射は大学病院などの大病院で多くの場合行われておりますが、当院では処置室にて簡便に硝子体注射を行うことができます。動脈の詰まりを合併した場合はレーザー治療を行います。

網膜動脈閉塞症

眼の中のカメラのフィルムにあたる網膜の動脈が詰まる病気です。血液をおくる動脈が急激に詰まり、部分的に見えないところが生じたり(視野欠損)、見えなくなったり(視力低下)します。脳梗塞(脳の動脈が詰まる)と同様に一旦生じてしまうと後遺症が残ることが多いですが、同じような症状で緊急的に治療が必要な病気もありますので、このような症状がみられた方はすぐに来院してください。

検査について

細隙灯顕微鏡検査、眼底写真、光干渉断層計にて病状を評価します。
※散瞳検査が必要になりますので、お車でのご来院は避けてください。

治療について

確立された有効な治療法はありません。原因の背景に心房細動などの不整脈や、内頚動脈狭窄症が隠れている場合があり、これを見逃すと命に関わります。しかし、同じような症状で緊急的に治療が必要な病気もありますので、すぐに来院してください。また、眼球マッサージや薬物治療を用いて眼圧下降などを行うと病状が緩和されることがあり、このような異常があれば必ず受診をしてください。