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開院5周年を迎えました

2023.6.1お知らせ

6月になりましたね。こんばんは、院長です。
4月から予約制になり、少しずつ待ち時間は改善していると思いますがすべてうまく行っているわけではなく、まだまだご迷惑をおかけして申し訳ありません。
またホームページも更新していきますが、5年分の足跡を振り返ります。

来院患者数について

現在IDが6100番台になっており、これは5年(60ヶ月)での実績として考えると月の新患ペースが100人を超えている事になります。
先月も120人近く新しい患者様をお迎えしており、よりうまく回るようなシステムへの要求度が高まっていることを感じます。

硝子体注射について

院長の専門は網膜疾患、特に加齢黄斑変性です。
この病気の治療の第一選択は抗VEGF薬の硝子体注射になります。
5年で約1700件ぐらい行っております。月あたり30件弱のペースです。
大学病院時代に自分が関わっていた注射の数を考えると、まだ少ない印象もあります。
さらに高度医療を身近に届けるべく、近隣の先生方とも連携したいと考えております。

白内障手術について

現在1000件を超えました。
5年のうち前半2年半でちょうど400件、症例数が増加しております(その関係で火曜午後が診察なしになっています。すみません。)
以前ブログにも書きましたが、白内障は高齢になると100%罹患するものです。
人生100年時代と謳われてかなり経ちましたが、元気に歳を重ねるためにはいずれ白内障手術を受けることは必須だと考えています。
まだまだ頑張っていきますので、皆さん健診を受けていただければと思います。

網膜レーザー治療について

現在300件を超えております。
原因疾患は網膜裂孔、網膜剥離、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などです。
特に飛蚊症を精査すると網膜裂孔が見つかることがあり、これに対してほとんど即日にて治療しております。
当院の機械Miranteによる広角眼底写真は網膜専門医の診断能力に匹敵するほど良い画質で病変を検出するため、見逃しは非常に少なくなっていると考えます。
過去のレーザー治療の瘢痕等も撮影できますので、気になる患者様がおられましたら撮影を行い、一緒に確認をしましょう。

小児の近視治療について

現在近視治療として日本で行えるのは点眼治療(低濃度アトロピン、ミドリンMなど)、オルソケラトロジー(ナイトコンタクト)、多焦点ソフトコンタクトレンズ(当院ではEDOFレンズ)があります。
実は海外では眼鏡による近視治療としてDIMSレンズもあるのですが、日本では国の制限で入ってこないと聞いています。
当院では現在オルソケラトロジー導入件数が現在200件を超えております。
眼軸長測定による近視進行管理はもちろん、トポグラフィで角膜曲率を測定し、完全オーダーメイドのレンズフィッティングを行っている他、角膜内皮細胞検査やイソジンを含んだ洗浄剤(O2)、次亜塩素酸を含んだ洗浄剤(プロージェント)でのケアもしっかり指導し、レンズ感染症への対策も行っております。
近視は遺伝的な背景に近業が多い生活習慣が加わって発症することが多く、生活習慣に対する指導も多数行っております。

緑内障診療について

緑内障診療は眼圧を下げることが必要です。
これに対して、現在は点眼による薬物治療が主流ですが、当院ではレーザー治療(SLT)、手術治療(iStent)も積極的に行っております。
SLTレーザーは現在174件、iStentはまだ導入したばかりですが、30件弱となっております。
いずれも奏功すれば目薬の数が減る、ないし目薬いらずになるもので、もちろん定期検査は必要ですが患者様の負担を大きく減らすものです。
SLTレーザーに関しては昨年の緑内障学会に参加してから当院のプロトコールを変更し、月10件ペースで施行しております。

学会参加について

開院当初はなかなか難しかったですが、昨年は4回、今年も4回ほど学会に参加できそうです。
学会に参加すると必ずレポートを作成しており、常勤の笠置先生、非常勤の先生方にもレポート内容の情報共有を行っております。
まさに医学は日進月歩であり、これについて走り続けることで。初めて我々は人の治療に携わることが許されると考えます。
通院している患者様にはその都度あたらしい内容についてお話するように心がけています。

最後に

実はキャリアを通じて、同じ施設に5年居続けたのは初めてになります。
積み重ねたものに奢ることなく、今後も維持することが肝要と考えます。
今後とも、いわみ眼科をよろしくお願いいたします。