医院紹介
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院長あいさつ

院長 岩見久司
院長 岩見久司

院長 岩見久司

初めまして、院長の岩見久司と申します。平成30年6月1日に開院して以来、5年が経過いたしました。
当院は「高度医療を身近に」をモットーに、大学病院などで培った網膜診療(+緑内障診療)と、開業医が取り組みやすい小児の近視治療の2本柱を軸に診療を行っております。網膜診療に関しては加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、近視網膜症など全般に扱っております。近視治療に取り組んでいる理由は、近視が進行して強度近視になった子どもたちの約半数が病的近視(=近視網膜症)に至ることが分かっているからです。

さて、この2年増強した診療内容や設備について書かせていただきます。過去のご挨拶は下方に残してありますので興味がお有りの方はぜひ御覧ください。

令和4年の4月から全ての診療日において2診体制になり、また令和5年の4月から予約制になりました。ゆっくりお話をしながら診療をしたいと常々思っておりますが、そうすると診療時間が長くなり、待ち時間が厳しい患者様にご負担が多くなります。そのバランスを取りながら診療を続けなければいけませんが、2人で分担し、予約制で混雑を分散していきながら行えるようになりました。それでも検査内容も多く、お待たせする場合は多々ありますが、急ぐあまりに診療が雑にならないようにと心がけております。
令和3年9月から硝子体手術を初めました。院長の専門がいわゆるmedical retina(網膜内科)なのですが、網膜疾患を扱っていると当然外科的なアプローチをすべき病態が生じます。そちらのカバーをすべく月に1回、一度に3件程度ですが手術枠を設けております。硝子体手術も通算50件を超え、当院の診療の柱の一つとなっています。

院長 岩見久司

院長 岩見久司

令和5年10月から加齢黄斑変性に適応のある光線力学療法(PDTレーザー)も導入予定です。加齢黄斑変性に対して第一選択は抗VEGF薬の硝子体注射ですが、その中には少なからず光線力学療法が向いている方が居ます。例えば中心性漿液性脈絡網膜症を背景とした脈絡膜新生血管を有する方(従来は加齢黄斑変性の一部と言われていました)や、ポリープ状脈絡膜血管症のある方がこれに含まれます。PDTレーザーを持っている、さらにそれが現在稼働している施設になると非常に限られてきます。

緑内障に対する治療は点眼、レーザー治療、手術がありますが、当院では現在第一選択をレーザー治療としています。理由は2つ。点眼を欠かさずに続けるのが非常に厳しいこと、また、レーザー治療から点眼の切り替えは有効ですが、点眼からレーザー治療の切り替えが効果不十分な場合が多いこと、です。適応を選んでレーザー治療を行っており、現在点眼無しの方や1,2剤程度の方であれば9割以上の奏効率(当院データ)を得ております。ご興味がある方はご相談ください。また、白内障手術の際に併用してできる低侵襲緑内障手術(MIGS)の一つであるiStentを導入しております。平均して点眼1.5本分の眼圧下降効果と言われておりますが、当院でも同様の良好な成績を得ております。

近視治療としてオルソケラトロジー導入に力を入れております。現在導入例が234例(令和5年9月時点)となり、加速度的に増えています。近隣で導入が難しかった方のやり直しもさせていただいており、今のところ全例うまく行っています。しかし、オルソケラトロジーには不適合例(近視が強すぎる、乱視の状態が良くない、など)があり、その場合はソフトコンタクトレンズによる治療(焦点深度拡張型(EDOF)レンズ)も導入しております。

(令和5年10月9日)

過去のご挨拶

開院のごあいさつ

初めまして、院長の岩見久司と申します。平成30年6月1日、住み慣れた阪神芦屋駅前に開院いたしました。
大阪市大病院、兵庫医大病院にて難治性疾患を数多く担当してきました。そこで培った高度な医療を地域に届けたいと考えております。
専門は黄斑疾患、特に加齢黄斑変性です。ドイツのリューベック大学付属医用光学研究所に留学し、三浦央子先生に師事して加齢黄斑変性と酸化ストレスの関係について研究し、予防法を模索しました。学位(医学博士)もその時の研究にて取得しております。その他の網膜硝子体疾患やぶどう膜炎の専門外来を担当しており、網膜硝子体手術、白内障手術も行ってきました。

我が国の失明原因の第一位とされる緑内障の管理についても数多く担当してきました。また以前、角膜疾患を大手前病院の中村孝夫前部長に、涙道疾患を兵庫県立尼崎総合医療センターの宮崎千歌部長に師事し修行させていただきました。広く・深く、を意識しながら多方面の眼科疾患について診療・研究を行ってきました。

現在は兵庫医大病院にて非常勤講師として学生や若手医師に対して教鞭をとる傍ら、週1回木曜日に外来診療も行っております。兵庫医大病院の各専門外来とは密な連携がとれますので、眼科を始め、形成外科や脳外科等必要な際はいつでもご紹介させていただきます。また、網膜疾患の研究会も主幹しておりました関係で、神戸大学眼科神戸市立アイセンター病院の先生方とも連携がとれます。

ここに通っていれば安心できる、そう言ってもらえるような施設を目指します。設備的にも、病院級の設備を準備して、さらに拡張していく予定です。これから芦屋を中心に地域に貢献していきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

ごあいさつ(令和3年3月25日)

学童の近視治療にも取り組むようになりました。昨今の近視に関する研究の成果で、近視進行はかなり止められるようになってきました。近視が進行すると、私が専門とする網膜疾患や緑内障の頻度が増加します。 そういった病気を、予防できるならこれに越したことはないと考えています。生活習慣指導から始め、点眼治療、オルソケラトロジーなどを駆使して、積極的に治療を行っています。

また、新しいDr.をお迎えしました。兵庫医大で一緒に働いていた笠置晶子先生です。眼科専門医であり、専門は角膜疾患です。兵庫医大病院の非常勤医師もされています。

平日の午前中は笠置先生との2診体制になり、待ち時間の問題も解決させながらよりしっかり診療を行っています。難症例に関してはカンファレンスを行い議論しながら進めていくこともしています。かなり充実した診療体制になってきたと思います。
今後とも、いわみ眼科をよろしくお願いいたします。

医師紹介

院長 岩見 久司

経歴
  • ⼤阪市⼤医学部卒業
  • ⼤阪市⼤眼科医局 ⼊局
  • ドイツリューベック⼤学付属医⽤光学研究所 留学
  • 兵庫医⼤眼科医局 ⼊局
所属学会・研究会・役職
  • 日本眼科学会 眼科専門医
  • 日本網膜硝子体学会
  • 日本眼循環学会
  • 日本眼炎症学会
  • 日本近視学会
  • 医学博士(大阪市立大学)
  • 兵庫医科大学眼科学教室非常勤講師
  • 兵庫医科大学眼科学教室同窓会理事
  • 眼科臨床紀要 編集委員
  • LIME研究会
得意分野
  • 網脈絡膜疾患全般(加齢⻩斑変性、糖尿病網膜症など)
  • 近視(学童近視、病的近視)
  • 緑内障

院長 岩見久司

笠置 晶子 医師

経歴
  • 兵庫医科大学卒業
  • 東京女子医科大学眼科医局 入局
  • 兵庫医科大学眼科医局 入局
所属学会・研究会・役職
  • 日本眼科学会 眼科専門医
得意分野
  • 角膜疾患(ドライアイ等)
  • 緑内障

診療実績

硝子体注射について

年次別統計 アイリーア ルセンティス ベオビュ バビースモ 合計
2018年度 200 26     226
2019年度 257 49     306
2020年度 277 63 13   353
2021年度 251 70 27   348
2022年度 188 46 30 92 356

黄斑疾患の治療の中で重要な治療薬として抗VEGF薬というものがあり、現在上記のようなラインナップがあります。対象疾患は加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、近視性脈絡膜新生血管、血管新生緑内障です。(未熟児網膜症に対してルセンティスが適応になりますが当院では行っておりません。

月に30件弱、コンスタントに治療を続けております。特に、加齢黄斑変性は注射による治療をずっと続けなければいけない場合も少なからずあり、大学病院等で治療されてきた方の継続治療を当院で引き継ぐことも積極的に行っております。

レーザー治療について

年次別統計 網膜光凝固 緑内障レーザー 後発白内障レーザー
2018年度 25 0 17
2019年度 48 4 16
2020年度 49 33 17
2021年度 77 38 48
2022年度 82 69 41

網膜光凝固は網膜治療の非常に大切なツールであり、糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症、網膜細動脈瘤、毛細血管拡張症、網膜裂孔、網膜剥離に対して行っております。その中で、網膜裂孔に対する光凝固が増加しております。当院のレーザー眼底撮影装置Miranteは広角眼底写真によって広い範囲の撮影が可能です。飛蚊症の精査で網膜裂孔が見つかることがよくありますが、当院では診察と写真撮影を併用することで限りなく見落としを少なくすることができていると考えております。

緑内障レーザーは2021年の緑内障学会参加後、緑内障治療の第一選択をレーザー治療に変えてから爆発的に増加しております。

後発白内障のレーザー治療も増加しております。白内障の手術は、自前の水晶体の袋(水晶体嚢)を残してその中に眼内レンズを入れます。その術式の特性上、それまでの経過に何も問題がなくても、水晶体嚢が濁って見にくくなることがあります。これを治すのが後発白内障のレーザー治療です。痛くもなく、数分で治療可能です。手術を受けた方もどんどん増えていく世の中、このレーザー治療を受ける方もどんどん増えていく印象です。

白内障手術について

年次別統計 白内障手術 硝子体手術 iStent手術
2018年度 53    
2019年度 180    
2020年度 167    
2021年度 167 16  
2022年度 167 24 18

COVID-19も5類感染症に格下げとなり、未だ感染者数は多いものの人々の動きは戻ってきております。2021年に入り、院内のシステムが改善したため一日の最大手術件数を5件→8件に増加させております。その関係で総手術件数が増加しております。2021年9月から硝子体手術、2022年6月から緑内障手術(iStent手術)も行えるようになり、順調に手術件数は増え続けております。

院内写真

  • 外観
    外観
  • 受付
    受付
  • 待合い
    待合い
  • 検査室
    検査室
  • コンタクトレンズコーナー
    コンタクトレンズコーナー
  • 診察室
    診察室
  • 手術室
    手術室