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アレルギー

アレルギーとは?

アレルギーとは、体にとって外敵とする必要がない物質に対して体が過剰に反応する病気です。アレルギーを起こす物質はアレルゲンと呼ばれ、アレルゲンには非常に沢山の種類があります。アレルゲンを知ることは適切な対策を取るために非常に重要です。

アレルギー性結膜炎の症状は目のかゆみ、目やに(特に、糸をひくような白い目やに)が有名ですが、目の異物感もよく見られます。小さいお子さんはかゆみの訴えが乏しく、目をこすっていることや、瞬きが増える、充血するなどで気づかれる場合もあります。目をこすることが慢性的に続くと、下まぶたにシワができたり、カサカサになったり、黒くなったりします。

アレルギー性結膜炎には軽度のものに季節性(いわゆる花粉症)、通年性(ダニ・ハウスダスト等)があり、重症のものとしては春季カタル、アトピー性角結膜炎が知られています。軽度のものはアレルギーに伴う不快感を取る目的で行いますが、重症のものは黒目(角膜)に傷ができることがあり、視力低下を防ぐ目的できちんと治療をする必要があります。

検査について

スギなどの花粉については花粉が生じる2月〜4月はゴーグルやマスクを使う、洗濯物を家の中で干す、室内に入るときには体から花粉をはたき落とす、などの対策が望ましいです。ダニなどのハウスダストはこまめに掃除機をかける、カーペット等にダニのすみかを作らないように毛の短い種類を使う、などの対策があります。

当院ではアレルゲンの検査でイムノキャップラピッドという検査キットを使用しています。花粉のスギ・カモガヤ・ブタクサ・ヨモギ、ハウスダストのダニ・イヌ・ネコ・ゴキブリの合計8つが1度に測定できます。

≫ 20分で結果がわかるアレルギー検査

検査ご希望の方

費用は3割ご負担で約3000円程度になります。予約制になりますので、ご希望の方はお申し出ください。

治療について

基本的には抗ヒスタミン剤の点眼を行います。鼻水等の他の部位の症状があるときは抗ヒスタミン剤の内服も併用します。2021年8月にアレルギー性結膜炎のガイドラインが10年ぶりに改定され、重症アレルギー性結膜炎には積極的に免疫抑制剤という種類の目薬を使うように指針が変わりました。

重症の場合は視力低下の予防のためにきちんと治療をする必要があり、当院でも免疫抑制剤の使用まで含めて診療を行っております。ステロイド点眼も有効ですが、眼圧上昇や白内障が生じるなどの副作用があり、小児では使用しません。成人ではリスクが低い場合には弱ステロイド点眼を使用することがあります。