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100歳まで見える目を!(そのために検診を!!)

フレイルという言葉をご存知でしょうか?

frail=もろい、体が弱いという言葉から派生して、
フレイル=介護が必要な状態の手前、というように定義されております。
また、フレイルの状態は病気というよりその手前、いわば未病の状態であり、
かつそこからの医療や行動変容などで健常に「戻ることができる」という概念です。
介護が必要なしっかりした病気の状態になる前に介入することで、
より元気で長生きをしてもらおうという考えです。

簡易生命表

人生100年時代とそこかしこで言われておりますが、平均寿命について国はデータを出しております。
見方がややこしいですが、簡単に言うとそれぞれの年齢帯において、
平均して「あと何年寿命が残っているか」のデータになります。
0歳の男の子が平均81歳まで、女の子が87歳までと、やはり世界トップクラスの長寿大国になりますが、
例えば80歳の男性が「私はあと1年ぐらいで寿命なのか。。」とはなりません。
これは、それまでの年齢帯までに病気や事故などで亡くなられた方のぶんを除いて計算していくものなので、
80歳の男性は「あと9年近く残っているのか!」になります。
また、75歳の後期高齢者を迎えられた男性が平均12年、女性が平均15,6年残っている計算になります。
後期高齢者になった女性の半分は90歳以上の長生きとなる、という解釈になります。
こんな長生きになった日本において、健康寿命≒生物学的寿命を目指すのがフレイル対策になります。

アイフレイル

さて、眼科におけるフレイル「アイフレイル」という概念も提唱されております。
例えば緑内障、白内障、糖尿病網膜症などを早期発見する必要もありますし、
その他屈折異常(遠視・乱視・近視)の矯正不十分(眼鏡が足りていない、など)も介入するべきです。
見えないことをそのままにしておくと、「見えなくなる」だけでなく、「健康寿命の短縮」に繋がっていきます。
見えにくさがゆっくり進むと、気づかないうちにできないことが増え、更にそれに慣れていきます。
そうなることで、日常生活の質が落ち、一人でできることが減り、生活が制限され。。そして介護に至ります。
それを少しでも避けられるとしたら。。?

40歳過ぎたら眼底検査を受けるのだ!

日本眼科医会は今年、眼底検査の大切さを啓発する運動を開始しています。
バカボンのパパは41歳なんですね。。私もその年を超えてしまいました(笑)
眼底検査でわかる病気はたくさんあります。
緑内障、糖尿病網膜症、加齢黄斑変性、網膜血管閉塞症。。
また同時に、視力検査などをすることで、実用視力(裸眼や、持っている眼鏡での視力)がわかり、
どのぐらい見えているのかも評価できます。
受診を迷っている方、あるいは定期検査を受けていないご家族様がいる方、一度来院してみませんか。
誰でも登録できるのですが、アイフレイルアドバイスドクターにもなっております。
一同、お待ちしております。